派手さはなくとも丁寧で綺麗な展示が魅力的「姫路市立水族館」
姫路市にある「姫路市立水族館」は、姫路駅の南側(姫路城とは反対側)にある市営の水族館です。
兵庫県内で水族館といえば、スマスイや城崎マリンワールドを思い浮かべる方が多いでしょうが、姫路市立水族館はそういった大型の水族館とは少し異なった趣の水族館です。
イルカやアシカは居なくても、たっぷり楽しめて子どもも大満足な水族館、姫路市立水族館をご紹介します。
記事の目次
ワンコインで楽しめる水族館!料金とアクセス
料金
姫路市立水族館は、入場料の安さも魅力のひとつ。家族で行っても1,000~1,500円くらいですので、一般の水族館の大人1人分以下の料金で楽しめます。
大人 | 小・中学生 |
520円 | 210円 |
アクセス
公共交通機関で行く場合は、山陽電車「手柄駅」から徒歩10分です。
世界遺産「姫路城」などをあわせて楽しみたい場合は、一旦山陽電車で姫路駅まで行き、そこから徒歩移動になります。姫路城方面(姫路駅北側)と直通のバスなどは無いようです。
車の方は、以下の手柄山第1立体駐車場が近くて安く、おすすめです。駐車場の3階から直通の通路で水族館へ繋がっていますので、迷わずに到着できると思います。
手柄山第1立体駐車場
収容台数 | 498台 |
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料金 | 1日1回200円 |
2011年のリニューアルで規模は2倍に
姫路水族館の開館は1966年。開館から50年以上と、かなり歴史のある水族館ですが、2011年に新館部分が新たに建てられ、規模は当初の約2倍となりました。
入館料は大人でも520円と非常にリーズナブルなのにも関わらず、もともとあった本館と新館を合わせるとかなり見応えのある水族館となっています。
展示が綺麗!新館は播磨地方の淡水魚がメイン
新館1階
姫路水族館は、「新館」と「本館」に分かれていますが、入口と受付のある建物が「新館」です。
「新館」を一通り見て回ってから、1階の連絡通路を通って「本館」へと移動する流れとなります。ちなみに2つの建物を繋ぐ通路には屋根がありますので、雨の日でも困ることはありません。
それでは先に新館エリアの中からご紹介していきます。
新館のテーマは「はりまの里地」。主に川や田んぼの生き物など、淡水魚を中心に展示されています。
展示されている魚たちは、それほど華がありませんが(と言ってはお魚に失礼ですね・・・)、水槽が非常に綺麗でお魚の様子がよく観察できます。
年間いくつもの水族館に訪れる筆者ですが、姫路水族館の展示の綺麗さは特に気に入っています。
30分毎に水位が下がり、魚の遡上(岩場をジャンプして飛び越える)が見られる仕掛けなどもあり、子どもたちは時間になると食い入るように見ていました。
新館2階
新館の2階ではドクターフィッシュの体験が常設されています。
手を入れた瞬間にわーっと寄ってくる魚に小さな子どもたちも大喜び。少しくすぐったいのですが、大人でも楽しめるのでおすすめです。
2階のアクア・ラボでは飼育員さんたちの生き物解説が1日2回行われます。
1回目は11:30~、2回目は15:00~と時間が決まっていますので、お見逃しのないようご注意ください。
他にも2階には小さな水槽がいくつもあります。
金魚や熱帯魚など見慣れたものから、逆さで泳ぐ魚や目の無い魚など、珍しいものまで。姫路水族館は土日でもそこまで混雑していませんので、ゆっくりと1つ1つの水槽を眺めて回ることができます。
また、水槽の下には引き出しがあり、引き出すと色々な情報が詰まったパネルや模型などが現れます。
子どもたちも楽しみながら学ぶことができて、とても良い仕掛けです。
2階の一角には大きなリクガメも展示されています。
2匹いるようなのですが、1匹は「屋上のビオトープでお散歩中です」と書かれていました。
入れ違いになってしまったのか、屋上で会うことはできなかったのですが、運が良ければ屋外でお散歩中のカメさんに出会えるかもしれません。
【おまけ】新館2階・外
新館2階の外には、かつて姫路市内を走っていたモノレール(実物)が展示されています。
1979年に廃止された当時のものらしく、かなりレトロなので電車好きの方には嬉しいと思います。
また、当時の手柄山駅も再現されており、それも併せて懐かしい雰囲気を楽しめるのではないでしょうか。当時を知るおじいちゃん・おばあちゃんなどと一緒に見に行ってみると良いかもしれません。
ちなみにここは一応水族館の外(同じ屋根の下ですが)になりますので、再度水族館内に戻るには出入り口の警備員さんに入場券を見せる必要があります。
本館ではペンギン・カメの餌やり&解説あり
本館館内の展示
続いて、本館の方をご紹介します。こちらのテーマは「はりまの里海」。
新館は淡水魚がメインでしたが、こちらの本館は海で暮らす生き物たちを主に見ることができます。
本館は3階建て+屋上のビオトープで構成されています。
建物自体も古いので新館には劣る部分もありますが、ウミガメやペンギン、播磨灘の大水槽など、ボリュームのある展示が多い印象です。
本館の2階にはヌートリアたちがいました。
小さいサイズのカピバラのような見た目で、とても可愛らしいので飼育エリアの周りには人だかりが出来ていました。
ビーバーのように水辺で暮らす生き物だそうです。
姫路水族館には、ちょっと変わった展示も所々に用意されているのですが、この日、本館でひときわ目を引いたのがこちらのヤドカリでした。
プラスチックでしょうか、透明の殻を背負っていて、中身が透けて見える衝撃の姿です。
透けて見える部分は見てのお楽しみ・・・ということにしておきますので、実際に訪れた際、生で見てみることをおすすめします。
屋外展示(ウミガメ・ペンギン)
本館の目玉とも言えるのが、屋外にあるウミガメとペンギンの飼育プール。
ウミガメの方は砂地の産卵場も設けられたようで、そこで生まれた小さなウミガメにも出会えます。
ウミガメは解説付きの餌やりタイム(14時~)があるので、ぜひ時間が合えば見に行ってみてください。
ペンギンは、実は事故によりかなり数が減ってしまったのですが、こちらもウミガメと同様餌やりタイムが設けられています。
公式には10時からとなっていますが、この日は15時からも開催されていました。日によって違う可能性もありますので、アナウンスなどを注意して聞いておくと良いかもしれません。
こちらの飼育プールの周りにはベンチが沢山あるので、のんびり眺められるのがとても良かったです。
播磨灘大水槽
ウミガメプールの横から半地下のようになっているエリアに降りると、播磨の海を再現した大水槽がありました。
見応えのあるイワシの大群が、ベンチに座ってゆっくりと眺められます。
タッチプール
本館と新館の間あたりには、生き物に触れるタッチプールもあります。
ヒトデやナマコなど、あまり動かない小さな生き物から、サメやエイなど大型の魚まで触れる生き物の種類は豊富。
ぜひ大人の方も、本物のサメハダを触って体験してみてください。
サメやエイは水槽が少し深いので身長が低いお子さんは難しいかもしれませんが、ヒトデなどが入っている水槽は浅くて触りやすいのでご安心ください。
お弁当持参がおすすめ◎屋上ビオトープでお昼休憩
姫路水族館内には、残念ながらお食事が出来る飲食店などは無く、近くにコンビニなど軽食を販売しているお店もありません。
1日ゆっくり過ごしたいのあれば、お弁当持参で来るのが正解です。
本館の屋上には夏に水遊びも出来るじゃぶじゃぶ池とビオトープがありますが、その周りにぐるりと机付きのベンチが設置してありますので、ここで飲食が可能です。
姫路水族館はさっと見て回っても2時間、解説や餌やりなどのイベントもチェックしつつじっくり回ると所要時間は3~4時間になります。
ぜひ何か食べられるものををご持参の上、ゆっくり週末のお出かけを楽しんで頂けたらと思います!
姫路市立水族館の施設情報
住所 | 兵庫県姫路市西延末440 Google マップ |
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営業時間 | 9:00~17:00 |
休館日 | 火曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日~1月1日 |
料金 | 大人510円、小・中学生200円 |
最寄り駅 | 山陽電車「手柄駅」から徒歩10分 |
駐車場 | 手柄山第1立体駐車場 498台 / 1日1回200円 |
公式HP | http://www.city.himeji.hyogo.jp/aqua/ |
本記事の内容は作成時点の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。