家族みんなで楽しめる「キリンビール神戸工場」のわくわく工場見学
神戸市北区にあるキリンビール神戸工場。「ビールなんて子どもは楽しめないんじゃ・・・」と思われた方、ご安心ください。キリンビール神戸工場では大人も子供も、お酒が飲める方も飲めない方も楽しめるプログラムが用意されています。
キリンビール神戸工場には3種類の工場見学コースがあり、すべてのコースが参加費・見学料無料となっています。
- 毎日開催の「一番搾りおいしさの秘密発見ツアー」
- 期間限定・毎週木曜開催の「ビオトープツアー」
- 週末のみ開催の「わくわく工場見学」
工場見学は3コースとも見学40分、試飲20分の合計60分のツアー形式で行われています。予約なしで当日参加することも出来るようですが、定員の都合で待ち時間が発生することがあります。
そのため、事前に予約して頂くことをおすすめします。予約は電話もしくはWEBから可能ですが、簡単なインターネット予約がおすすめです。
今回は、比較的子ども向けの内容となっている、「わくわく工場見学」の様子をご紹介します。
わくわく工場見学で一番搾りの美味しさに迫る!
まず1階の受付で予約番号などを伝えると、大人は首から提げるストラップが貰えます。車のドライバーに誤ってアルコールが提供されないように、目印となるストラップです。
受付が終わると2階の待合室に案内されますので、その周辺で過ごします。待合室にも楽しく遊んで待てるような仕掛けがありますので、見学開始まで退屈せずに待つことが出来ます。
中でも子供たちに人気なのは写真左側に写っているARコーナー。モニターに映るようにカメラの前に立つと、かわいい鳥たちが肩に乗ったり頭にとまったりします。
この後始まる工場見学はツアー形式で、トータル60分あります。折角の見学を中断しないためにも、事前にお手洗いなどの準備はしっかり済ませておくことをおすすめします。
触れて、嗅いで、味わって
工場見学はツアーガイドさんと、映像の中に出てくるガンブリヌス王(ビールの王様らしいです)の掛け合いで進行します。
ちなみに通常行われている「一番搾りおいしさの秘密発見ツアー」と、今回ご紹介している「わくわく工場見学」ですが、基本的な流れはほぼ同じです。
説明のボリュームやクイズの有無などが主な違いとなっており、「わくわく工場見学」の方が子供向けとはなっていますが、「一番搾りおいしさの秘密発見ツアー」でも小学生くらいでしたら十分楽しめるかと思います。
最初の部屋では、原料である麦芽・ホップ・水について学びます。中でも麦芽は全員試食させて貰うことができます。何粒か手に取って食べるのですが、煎った大豆のような香ばしく甘い味です。子どもが食べても美味しいようで、ビールのような大人の味とはまだ程遠い味わいです。
他にもホップは干したものが置いてあるので、手に取って匂いを嗅いでみることが出来ます。お茶の葉のようないい香りで、これまたビールの原料と言われると少し意外な感じがします。
一般的に工場見学というと説明ばかりで退屈なイメージがありますが、味わったり匂いを嗅いだりと、色々な感覚を使うので小さなお子さんでも飽きずに楽しめるかと思います。
「わくわく工場見学」では、子どもが楽しめるように途中で何問かクイズが用意されています。例えば「ホップのつるの長さは?」と聞かれても大人でもなかなかピンとこないので、子どもと一緒に考えて楽しむことができます。
クイズは概ね一区切りごとに1問、という感じで全部で5問くらい用意されています。
麦汁の飲み比べ
シアターで仕込みの様子などを学んだあとは、実際に一番搾り麦汁と二番絞り麦汁を飲み比べすることができます。一番搾りは濾過の工程で最初に流れ出る麦汁なので、かなり濃い味です。二番絞りは、更に水を足して濾過したものなので、一番搾りに比べると味が薄いんですね。
ここでも色の違いを見て、匂いをかいで、実際に味わって、と五感をフルに使って楽しむことができます。
ちなみに味はまだビールとは程遠く、苦みなどはありませんのでお子さんでも気軽に試飲してみることができます。麦の甘みが強いので、むしろ子ども好みの味かもしれません。
仕込みの工程を学べるこちらのシアターですが、24缶入りのビールケースのパッケージがデザインされており、とてもインパクトがあります。子どもたちはあまりピンと来ないようですが、大人はついつい写真を撮りたくなってしまう面白いデザインですね。
工場内部の様子を見る
一通りビールの作成工程について学んだら、実際の工場の様子を上から見ていきます。ただし、残念ながら「わくわく工場見学」が行われている土日祝は製造ラインがストップしているため、動いている機械の様子などを見ることができません。
もし工場が動いている様子を見たいのであれば、夏休みなどの平日に「一番搾りおいしさの秘密発見ツアー」に参加することをおすすめします。
この神戸工場では、なんと1分間に2000本の缶ビールが缶詰されているようです。
実際に2000本のビールが展示されていますが、なかなか驚きの量です。全国にキリンの工場は沢山ありますが、一つの工場だけでもこんなに沢山のビールが日々作られているんですね。
ビオトープで生き物観察
「わくわく工場見学」の見どころのひとつが、ビオトープ見学です。キリン神戸工場では環境への取り組みのひとつとして、工場内にビオトープがあります。
10分ほどですが、建物の外に出て生き物を観察することができます。ビオトープが設置されている工場は全国でも3カ所しかないようなので、タイミングが合えばぜひ「わくわく工場見学」に参加して頂くことをおすすめします。
夏場はやはり暑いので、短時間とはいえ帽子や日傘なども用意しておくと安心かもしれません。
絶滅危惧種のカワバタモロコなど、珍しい生き物も観察することが出来ます。他にもチョウトンボやサギなどの綺麗な生き物もやってくることがあるようです。
植物は睡蓮やトキソウなども育成されており、季節ごとに綺麗なお花も楽しめるようになっています。
外に出ることで、ちょっと飽きかけていた子供たちの興味も復活するので、プログラムも工夫されているなと感じました。
お待ちかねの試飲!ビールからソフトドリンクまで
40分の見学を終えると、お待ちかねの試飲の時間です!なんと一人3杯まで頂けるという大盤振る舞い。アルコールOKな大人(車のドライバー以外)は、一番搾り・黒生・プレミアムの3種類のビールが楽しめます。
お子さんやドライバーの方にはソフトドリンクが用意されています。トロピカーナアップル、キリンレモン、キリンファイアなど、種類も豊富ですのでお好みに合わせて楽しめます。もちろん、ソフトドリンクも1人3本まで頂いてOKです。
ドリンクの持ち帰りはできませんので、20分間めいっぱい使って試飲をお楽しみください。暑い時期はビオトープから帰ってきた後なので、ビールや冷たいドリンクがさらに美味しく感じるはずです。
ビールは小さいグラスで入れて貰うこともできますので、3種類頂いて飲み比べというのも楽しいですね。
さらに、帰り際には試飲缶のお土産が貰えます。スタッフの方もとても丁寧な方ばかりで気持ちが良いですし、帰るころにはすっかりキリンのファンになっていること間違いなしです。
無料送迎バスなど便利な情報
ドライバーだけ飲めないなんて不公平だ!お父さんもお母さんもビールが飲みたい!というご家族は、公共交通機関の利用をおすすめします。
神戸電鉄三田駅・JR三田駅、神戸電鉄フラワータウン駅から無料送迎バスが出ており、1時間に1本程度走っています。キリンラガーのラッピングがされたバスで、とっても目立ちます(インスタ映え!)。バスの時刻表などは公式HPをご確認ください。
工場見学を楽しんだ後は、ショップでのお買い物や、併設のレストランでお食事も楽しめます。ショップには子どもが楽しめるお菓子も多数置いてあるので、興味のある方はぜひお立ち寄りください。
近くにある「かねふくめんたいパーク」とのコラボ商品なども置いてあります。めんたいパークでも工場見学が楽しめますので、1日使って工場見学のハシゴというプランも面白いのではないでしょうか。
無料でたっぷり試飲まで楽しめるキリンの工場見学は、かなり満足度が高くおすすめです。また、小さなこどもでも飽きない工夫がされていて、さすがだなと感じました。工場見学は全部で1時間程度ですので、周辺の施設とも併せて、ぜひ週末のお出かけプランを立ててみてはいかがでしょうか。
キリンビール神戸工場の施設情報
住所 | 兵庫県神戸市北区赤松台2-1-1 Google マップ |
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電話番号 | 078-986-8001(工場見学) |
営業時間 | 毎週土日祝 13:30~14:30(わくわく工場見学) |
定休日 | 月曜日休館(祝日の場合は営業、次の平日が休館)、年末年始休館 |
料金 | 無料 |
最寄り駅 | 神戸電鉄三田駅・JR三田駅、神戸電鉄フラワータウン駅から無料送迎バス運行。詳細は公式HPをご確認ください。 |
駐車場 | 約100台 / 無料 |
公式HP | https://www.kirin.co.jp/entertainment/factory/kobe/ |
本記事の内容は作成時点の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。