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100年がかりの森づくりに参加できる「尼崎の森中央緑地」大芝生広場も

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尼崎市南部、かつて工業地帯として栄えた臨界地域を、100年かけて森にするという壮大なプロジェクトがあります。その中心となっているのが「尼崎の森中央緑地」。広大な芝生広場や木製の遊具があり、植樹体験などもできる大規模な公園です。


埋立地に森を作る!住民の手でつくる”尼崎の森”とは

尼崎の森南部の様子

100年計画でつくる”尼崎の森”

「100年かけて壊した環境を、100年かけて取り戻す」。そんなコンセプトのもと、住民たちの手で作られているのが尼崎の森です。ウォーターパーク「アマラーゴ」やアイススケートリンク等がある「尼崎スポーツの森」の南側に位置しています。森と人、そして生き物が共生する環境づくりは世界でも類を見ない取り組みだそうです。

育苗圃場(ビニールハウス)

苗づくりを行う育苗圃場

尼崎の森中央緑地では、定期的に植樹イベントや森づくり活動が行われています。植えられる木の種類にもこだわっていて、尼崎周辺の森林で拾ったタネから苗木を育てているそうです。

育苗圃場(屋外)

沢山の苗を育てています

尼崎の森中央緑地内には2箇所、苗を育てるための圃場があり様々な種類の苗木が育っていました。植樹等のイベントは公式HPから確認出来ますので、興味のある方はご確認の上ご参加ください。

毎月2回、「森づくり定例活動」として森のお手入れを行うプログラムもあるようです。こちらは予約不要で誰でも参加できますので、お子さんの夏休みの自由研究などにも良いかもしれません。(毎月第1日曜、第3金曜の午前に開催)

尼崎の森に植樹される苗木

まだ小さな苗木

植樹活動では、背丈が20cmくらいの小さな苗木が植えられます。ちなみに、苗木を一旦持ち帰り、家庭で一定期間育てた後に植樹するという「苗木の里親」という取り組みもあるそうです。自分の育てた木が森の一部になるなんて、なんとも素敵な取り組みですね。

植樹されたばかりの苗木

定期的に植樹が行われています

苗木が小さいので植えたてはまばらな印象ですが、あっという間に大きくなるので心配は要りません。

植樹2年後の様子

植樹から2-3年でこのボリュームに

こちらが2017年の11月に植えた苗木だそうです(2019年5月撮影)。まだ”木”と呼ぶには幼いですが、数年で人の背丈くらいにはなりそうです。まだまだ森づくりが始まったばかりですので、20年後30年後の尼崎の森の姿も楽しみですね。

自然を活かした遊びが楽しめる「パークセンター」

尼崎の森中央緑地パークセンター

尼崎の森の拠点「パークセンター」

尼崎の森中央緑地の拠点となっているのがこちらの「パークセンター」です。木造の綺麗な建物で、総合案内や交流コーナー等があります。中には授乳室やベビースペースもあり、小さなお子さんを連れていても安心して利用することができます。

パークセンターの前にはビオトープがあり、小さい魚やエビなど可愛い生き物の姿も見られました。

パークセンター内の体験コーナー

いつでも体験コーナー

いつでも体験コーナーでは、月替わりの体験プログラムが楽しめます。この月は箱の中身を触って当てるクイズが用意されていました。他にもカメが飼育されていたり、図鑑やクラフトコーナーがあったりと、自然に関する学びを深めることができます。

薪ストーブのある子育て交流コーナー

子育て交流コーナー

お洒落な薪ストーブが印象的な子育て交流コーナー。プレイマットが敷いてあり、小さなお子さん向けです。絵本や積み木もあるので、ゆっくりとくつろげるスペースとなっています。

杉で作られた積み木

六甲山の杉で出来たおもちゃ

積み木は六甲山の杉で作られているそうです。天然の木なので色や模様がそれぞれ異なっており、温かみがあるのがいいですね。収納スペースも木製で統一されており、尼崎の森というコンセプトにぴったりな遊び場となっていました。

思いっきり走り回れる!広大な芝生広場&森の遊具

尼崎の森中央緑地の芝生広場

とにかく広い!芝生広場

中央緑地のど真ん中にあるのが大きな芝生広場。とにかく広いので、ボール遊びも存分に楽しめます。小型のテントでしたら持ち込みもOKですので、テントを張って長時間過ごすことも可能です。

公園内でしてはいけないこと

  • バーベキュー
  • ゴルフ、素振り
  • スケボー、スケートなど
  • ラジコン(ドローン含む)
  • リードを付けていないペットの散歩

とても広々としており遊びやすい広場ですが、いくつか禁止事項もありますので、ルールを守って安全に遊んでくださいね。ボール遊びは、他の利用者の迷惑にならなければOKとのことです。

大型複合遊具

すべり台などの大型複合遊具

また、それほど多くはありませんがパークセンターの裏手に遊具もいくつかありました。スペースはまだあるので、もしかすると今後も遊具が増えるのかもしれません。定番ですが、ブランコや砂場などもあるといいなと思いました。

森の遊具

木製のアスレチック遊具

天然木材を使用したアスレチックは、小学生くらいの子どもたちが主に楽しんでいました。走ったり登ったり、のびのびと体を動かして遊べるエリアです。

茅葺屋根の古民家

2019年春から稼働予定の茅葺民家

調整中で立ち入ることはできませんでしたが、芝生広場の西側にぽつんと茅葺屋根の民家があります。里山体験や昔あそびが出来るそうです。こちらは今後、中に入ることが出来ればまた追ってお伝えします。

そのほかのエリア紹介

尼崎の森中央緑地のマップ

公園内マップ

中央緑地内は見ての通り大きな芝生広場を中心としたつくりとなっています。地図上部の出っ張ったグレーの部分には、今後生き物が集まる水辺や展望台などが出来るそうです。

芝生広場から連絡橋を渡って北側(マップでは下側)に行くと、「はじまりの森」というエリアがありますので、そちらも少しご紹介します。

休憩できる東屋

はじまりの森そばにある東屋

「はじまりの森」は2006年に初めて植樹を行った森だそうです。もうかなり木は育っており、随分と”森”っぽくなっていました。東屋に広いベンチがあるので、お弁当を食べるならここも気持ちが良さそうです。

カモと芝生広場

沢山の生き物に出会えます

はじまりの森の横にある芝生では、なんとお散歩中のカモに出会いました。てんとう虫やトンボ、ちょうちょなどの小さな生き物も沢山見かけたので、森が大きくなるにつれ、きっと生き物も増えているのではないかと思います。

駐車場の収容台数も多く、駐車料金も無料ですので時間を気にせずたっぷり楽しめます。行くたびに森が大きくなっていく様子も感じられますので、良ければ定期的に訪れてみてはいかがでしょうか。

尼崎の森中央緑地の施設情報

住所 兵庫県尼崎市扇町33-4
Google マップ
電話番号 06-6412-1900
営業時間 9:00~17:00
定休日 年末年始
料金 無料
最寄り駅 阪神電鉄出屋敷駅から阪神バスに乗車(休日のみ運行)、尼崎スポーツの森にて下車し、徒歩5分。詳細は公式HPをご確認ください。
駐車場 1000台程度(尼崎スポーツの森含む)/ 無料
公式HP http://www.hyogo-park.or.jp/amagasaki/

本記事の内容は作成時点の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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