おすすめは野菜の収穫体験!「あいな里山公園」で里山暮らしを体験しよう
神戸市北区にある「あいな里山公園」は、国営明石海峡公園の「神戸地区」とされている国営公園です。茅葺き屋根の建物や棚田、雑木林などの里山風景を楽しめる自然豊かな大規模公園です。
里地や里山の景観を保全し、大都市近郊で誰もが気軽に里地里山文化を体験できる公園というのがコンセプトということで、昔ながらの遊びや農業体験ができるようになっています。夏には蛍が飛び、冬には雪景色が楽しめる、そんな季節の移り変わりを楽しむことができるのも魅力のひとつです。
懐かしい里山風景が広がる園内
藍那地区と呼ばれる地域一帯を公園化しているので、園内は非常に広いです。現在「棚田ゾーン」と言われるエリアのみ開放されていますが、今後更に「森のゾーン」や「自然保全ゾーン」など、いくつかのエリアが解放され、さらに拡大する予定とのことです。
園内は自然がたっぷりの田舎の風景が広がります。三宮周辺から30分ほどで来られますが、思わずここが神戸だということを忘れてしまいそうなほど、穏やかな時間が流れる場所です。
長屋門
入ってすぐに長屋門と呼ばれる、黒い瓦で横長の建物があります。ここで各種体験の受付などを行なっていますので、このあとご紹介する里山体験などは長屋門にて申し込みをしてください。
あいな里山公園では常時クイズラリーが開催されています。クイズラリーの用紙も長屋門に置いてありますので、各所を周る前に用紙は貰っておくのが良いかと思います。クイズラリーは、クリアするとプレゼントが貰えます!
伝庫の家と里山情報館
あいな里山公園には、このような茅葺き屋根の建物がいくつかあります。奥に写っている「里山情報館」では、亀やヤモリなどの水生生物、蝶の標本などが展示されています。
白拍子の家
イベント時にはこちらの「白拍子の家」周辺にぜんざいやコーヒーなどの屋台が並び、賑やかな様子になります。
家の中は上がってくつろげるようになっています。まるで田舎のおじいちゃんおばあちゃんの家に遊びに来たかのように、好きなだけゆっくりしていって良いのです。
家の中には、だるま落とし・お手玉・コマなど、昔の遊び道具も用意されていて、自由に遊べるようになっています。今の子供たちはあまり触れることがない遊び道具ばかりなので、かえって新鮮で楽しめるのではないでしょうか。
参加無料!収穫した野菜はお持ち帰りできる農業体験
草取りや野菜の植え付けなどの作業や、野菜の収穫ができる里山体験。里山体験は毎日行われており、予約不要・参加費無料となっています。当日、長屋門で申し込み用紙に記入するだけで参加可能です。(平日は1日2回、土日祝は3回開催)
ガイドさんから指示された作業(労働)を行うと、旬の野菜を収穫して持ち帰ることができます。時期が合えば人気のじゃがいも、とうもろこしなどの収穫ができるそうです。
まずは働こう
里山体験では、まず何かしらの労働を行います。その労働の対価として、野菜を収穫し、持ち帰ることができるという仕組みになっています。
今回はスギナという厄介な雑草の草引きを行いました。つくしの後に大量に生えてくる曲者です。ちなみにこのスギナですが、洗って干したのち、煎ってお茶にするそうです。
体験中は昔の知恵や工夫について、ガイドの方が色々教えてくださるので、楽しく学びながら体験が出来るのもポイントです。
収穫した野菜は持ち帰りOK
今回はスナップエンドウとラディッシュを収穫しました。ガイドさんが「大きいのから採ってね!」と言ってくださるので、遠慮なくじっくり大きな野菜を選び、収穫することができます。
目玉となる野菜がない時期でも毎日収穫体験が楽しめるよう、様々な野菜を育てているそうです。
土から引っこ抜く収穫は子どもたちも楽しそうにしていました。時期によっては芋掘りなども出来るようなので、収穫してみたい野菜などがある場合は、事前に公式HPをご確認ください。
今回、スナップエンドウは1人10個、ラディッシュは1人5本とのことでしたので、3人分でこれほどのボリュームになりました!収穫体験は無料で参加出来ますので、十分過ぎるお土産です。スナップエンドウは卵とじに、ラディッシュはサラダにして美味しく頂きました。
苦手な野菜があるお子さんも、自分で収穫したものであれば食べてみたいと思うかもしれませんので、苦手野菜の克服にもぜひ活用してみてください。
子どもたちが遊べるエリアをご紹介
木工棟
木工棟では、天然の素材を使用した竹とんぼや水鉄砲作りなど、木工プログラムが体験できます。日によって内容や体験できる人数が異なりますので、いつ行っても体験出来るわけではない点は、ご注意ください。
お正月などの大きなイベント時には終日開催されるワークショップなどがありますので、こちらの木工棟もとても賑わいます。
芝生広場
園内西側の少し離れたところに、広い芝生広場があります。木工棟があるエリアからそのまま西に少し歩いたあたりです。やや遠いのですが、後述するトラムカーは走っていませんので、徒歩移動となります。
草すべりが出来るようでお尻に敷くソリも用意されていましたが、斜面が急過ぎたり、滑る場所が分かりづらかったりと、未整備な雰囲気を感じました。恐らく出来たばかりのエリアなのではないかと思います。
しかし、「草すべり」と言っても人工芝を採用している施設も多いので、広い天然の斜面で草すべりが出来るのはとても魅力的です。今後に期待したいと思います。
遊びの森
あいな里山公園には、遊びの森という雑木林の中に作られた遊び場があります。ただし、集落からかなり外れた位置にあり徒歩移動は時間がかかるため、トラムカーに乗って移動するのがおすすめです。
トラムカーは走っている本数こそあまり多くはありませんが、広い園内を移動する手段としてはとても便利です。乗っていると風がとても気持ち良いので、是非利用してみてください。
また、乗車料はかかりませんのでご安心ください。レトロなデザインでかわいいピンクの「やまもも号」と、グリーンの「ゆず号」の2本が運行しているようです。
遊びの森には長いローラー滑り台が4台もあります。特に真ん中の2本は同じ長さとなっており並走できるので、兄弟やお友達、または親子で競争してみたりするのもいいかもしれませんね。
滑り台の下側には小さい子向けの低い滑り台やボルダリング、ネット遊具などがあります。長い滑り台は少し怖いというお子さんには、こちらのエリアがおすすめです。
お正月には大規模なとんど焼きも
あいな里山公園の冬の風物詩として、お正月のとんど焼きがあります。巨大な竹のやぐらが炎に包まれる様子はとても迫力があり、多くの方がこれを見に訪れます。また、その横で書家の方が書き初めをしたり、高校生による和太鼓の演奏などもあります。
都会の生活から離れゆっくりとした時間を過ごしたくなったら、あいな里山公園でのんびり過ごしてみるのも良いかもしれません。また、親子で来るだけでなく、おじいちゃんおばあちゃんがお孫さんを連れて来ても楽しめるのではないかと思いました。昔の遊び道具などで、盛り上がること間違いなしです。
あいな里山公園では定期的に様々なイベントを開催していますので、公式HPのイベント情報をご確認の上お越しいただくと、より一層楽しめるものと思います。
あいな里山公園の施設情報
住所 | 神戸市北区山田町藍那字田代 Google マップ |
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電話番号 | 078-591-8000 |
営業時間 | 4~8月 9:30~18:00 9、10、3月 9:30~17:00 11~2月 9:30~16:00 |
定休日 | 年末年始 (12月31日、1月1日) および2月中の平日2日間 |
料金 | 15歳以上 (中学生を除く) :450円 中学生以下:無料 |
最寄り駅 | 神戸電鉄粟生線「藍那駅」から徒歩20分「藍那歩行者口」より入園 |
駐車場 | 約300台 / 1日500円 |
公式HP | https://kobe-kaikyopark.jp/ |
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