日本でここだけ!東経135度線上の「明石市立天文科学館」で時と宇宙を学ぶ
明石市立天文科学館は、東経135度線(標準時子午線)上に立つ、時のまち・明石らしい科学館です。
大きな時計塔が目印となっており、外観だけなら見たことある!という方も多いのではないでしょうか。高校生以下は無料で入場できるので、実は子育て世代にはとてもありがたい施設です。
時と宇宙がテーマになっており、様々な展示やプラネタリウムを楽しむことができます。
記事の目次
日本の標準時を定める東経135度線上の科学館
明石市立天文科学館の入口では、綺麗なトケイソウがお出迎え。細かい部分まで、素敵な演出です。
トケイソウの開花時期は大体6月~9月くらいらしいので、暑い時期に行けば見られるかと思います。
展示室には分かりやすく興味深い展示が沢山
明石市立天文科学館は、「時」と「宇宙」をテーマにした科学館です。
宇宙に関する展示を扱っている科学館は多くても、時に関する展示は全国でも珍しいのではないでしょうか。
沢山の展示がありますが、その中から一部を抜粋してお伝えしたいと思います。
時のギャラリー
建物の中は3階がメインの展示室になっており、そこにほとんどの展示が集約されています。
その中のひとつ、「時のギャラリー」内にある「時計の歴史」というコーナーがなかなか興味深く、ここでは日時計や水時計といった原始的な時計から、ぜんまい、振り子、電波など進化していく時計の歴史を学ぶことができます。
また、時に関するテーマは時計だけではありません。
暦という観点から、月の満ち欠けや日食・月食などの仕組みも学ぶことができます。
月の満ち欠けの仕組みはなかなか理解するのが難しい現象ですが、自分が地球になりきって月を動かしてみることで、満ち欠けの仕組みが分かりやすいようになっています。
そもそも月は自ら光っているのではなく、太陽の光を受けて光って見えるんだということも理解しやすい装置でした。
天文ギャラリー
同じく3階の「天文ギャラリー」では、太陽系の惑星から宇宙開発の歴史まで、幅広く宇宙のことに関する展示が見られます。
中でも子どもたちに人気があったのは、隕石に磁石がくっつくのか自分で確かめられるコーナー。
触れて楽しむ展示は、子どもたちも喜ぶのでおすすめです。
世界と日本の宇宙開発の歴史についても学ぶことができます。
ロケットなどの精密な模型がとても格好良い、なんだか夢のある展示コーナーです。案外ここは、大人の方がわくわくするかもしれません。
天文ギャラリーには映像を見られるコーナーもいくつかあり、座ってじっくり映像を楽しむこともできます。
天文サロン
3階の展示エリアから少し外れた場所に、「天文サロン」があります。
ここには図鑑などの専門書から科学雑誌や漫画まで、沢山のジャンルの書物が置いてあります。
椅子も沢山あり、好きなだけ読書を楽しむことができます。大人向けにはNewton、子ども向けには絵本、中高生なら漫画(宇宙兄弟など)・・・といった風に、全ての世代が楽しめるような本が置いてありました。
ゲームなどが出来る端末も置いてありますが、やたらと難しいので子供向けではないかな・・・?という印象でした。
特別展示室
特別展示室では、年間を通して様々な特別展が開催されています。
この時は写真家KAGAYAさんの写真が飾ってありましたが、素晴らしい写真ばかりで見ていて飽きませんでした。
特別展のスケジュールは、こちらで確認することができます。
キッズルーム
4階に上がると、授乳室なども併設されたキッズルームがあります。
そんなに広くはないのですが、ボールプールがあるので小さいお子さんは十分楽しめるかと思います。
日時計広場
キッズルームの横から、屋外(日時計広場)に出られるようになっています。
2000万分の1サイズの太陽系の惑星の模型が置いてあり、それぞれの惑星の大きさを比べてみることができます。
他にも日時計が置いてありますので、晴れた日はこちらの広場に出て観察してみるのもおすすめです。
時計塔の中から明石の街を望む
明石天文科学館のシンボルとも言える、大きな時計塔。
実は時計塔の上の方は展望台になっていて、そこから明石の街を見渡すことができます。
展望室は13階・14階なので、エレベーターで向かいます。エレベータ内の天井には星空が広がり、なんだかとても凝った内装になっていました。
晴れた日であれば、展望室から明石海峡大橋を見ることができます。割と高さがあるので、反対側は六甲山や西神の方まで見渡せます。
360度ぐるりと見渡せて、とても眺めの良い展望台でした。
ちなみに展望室内には子午線が通っている場所に線が引いてあるので、記念の写真撮影にも良いかと思います。
生解説が魅力的◎満天の星空プラネタリウム
プラネタリウムも明石市立天文科学館の見どころのひとつです。別料金などはかかりませんので、気軽に楽しむことができます。
阪神大震災も乗り越えた、日本で最も古いプラネタリウムだそうですが、映し出される星空はとても綺麗で、生解説とともに心地よい時間を過ごせます。
平日も土日祝日も概ね1日5回投影されており、定員も300名と大規模ですので、間に合うようにいかなきゃ!と、気負わなくてもいいのが嬉しいポイントです。
ただし、キッズプラネタリウム(幼児~小学校低学年向け)は投影時間が決まっていますので、参加する予定であれば事前に時間をチェックしてからおでかけすることをおすすめします。
プラネタリウムのイベント
年に10回ほど、ベビープラネタリウムというイベントが実施されています。0~4歳くらいのお子さんと保護者が対象のイベントで、万が一子どもが泣いてもお互い様!という面白い運用ルールがあります。
こちらは事前申し込みが必要ですので、詳しくは公式HPをご確認ください。
ランチは出来る?館内での飲食について
明石市立天文科学館には、ランチが出来るレストランや売店などはありません。
基本的に飲食も不可ですが、4階のキッズルーム前であれば、おにぎりなどの軽食を食べても良いそうです。
しっかり食べる場合は駅周辺まで出てレストラン等を探すことになるかと思いますが、おにぎりやパンなど、簡単に食べられるものを用意しておけばこちらで済ませられます。
お出かけ前に要チェック!お得な割引情報
最後に、明石市立天文科学館をお得に楽しめる割引についてお伝えします。
沢山の種類の割引があるのですが、代表的なのが以下の3つです。(そのほかはこちらからご確認ください)
- JAFカード
- JOY ONE CARD
- イオンクレジットカード
これらのカードを提示すると料金が2割引きになりますので、各種カードをお持ちの場合は是非ご用意ください。※ただし、お支払いは現金のみとなります。
また、明石市内在住の65歳以上の方は「シニアいきいきパスポート」を提示すると無料で入場することができます。65歳以上であれば、明石市外の方でも通常の半額で入場できるようですので、年齢を証明できるものをお持ちください。
割引が充実しているので、孫を連れたおじいちゃん・おばあちゃんも多くいらっしゃいました。かなりお得な割引ばかりですので是非ご活用ください!
おすすめの周辺施設
同じ明石エリアであれば、アサヒ飲料の工場見学が無料で楽しめるのでおすすめです。ぜひ足を伸ばして、1日過ごせるプランを立ててみてはいかがでしょうか。
明石市立天文科学館の施設情報
住所 | 兵庫県明石市人丸町2-6 Google マップ |
---|---|
営業時間 | 9:30~17:00 |
休館日 | 月曜日・第2火曜日(祝日の場合は翌日が休館)、年末年始 詳しくはこちらをご確認ください。 |
料金 | 大人700円、高校生以下無料 |
最寄り駅 | JR「明石駅」から徒歩約14分、山陽電車「人丸前駅」から徒歩約3分 |
駐車場 | 90台 / 2時間まで200円、以降1時間毎に100円 |
公式HP | http://www.am12.jp/index.html |
本記事の内容は作成時点の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。