国内最大級の公立博物館!丹波竜にも会える「人と自然の博物館」
神戸市のお隣、三田市にある「兵庫県立 人と自然の博物館」。通称「ひとはく」の名前で親しまれている、人と自然をテーマにした博物館です。
なんと国内の公立博物館としては最大規模なのにも関わらず、入場料は驚くほど安いのが魅力です。高校生以下は無料、大人でも210円とリーズナブルに楽しむことができます。
さらに神戸電鉄フラワータウン駅から徒歩5分と、公共交通機関でのアクセスも良好。車の場合は隣のイオンで4時間の駐車料無料サービスが受けられます。
とにかく気軽に行きやすく、充実の展示で1日中楽しめる、「ひとはく」のレポートをお届けします。雨の日にもおすすめの、イチオシおでかけスポットです!
記事の目次
とにかく数がすごい!国内最大級の展示
人と自然の博物館の常設展示は、主に以下のようなものがあります。国内最大級の公立博物館と言われるだけあって、展示は凄いボリュームです。
じっくり見て回ると展示だけで2時間ほど、後述の「ひとはくサロン」や隣の「深田公園」などと併せると滞在時間は全部で3~4時間になるかと思います。
「ひとはく」の主な展示内容
- 動物のはく製や昆虫の標本
- 丹波竜をはじめとした昔の生物の化石
- 兵庫県の地理や動植物に関する展示
- 環境問題など、人間の生活に関する展示
中でも、丹波竜などの兵庫県内で発見された恐竜の化石や、大量の昆虫の標本は見応えがあります。いくつかピックアップしてお伝えしますので、お出かけの際の参考にどうぞ!
生き物の展示
まず、人と自然の博物館は3階にメイン入り口があります。3階と言っても、イオン三田店やフラワータウン駅側から来た場合は、そのまま真っすぐ行けば入口がありますのでご安心ください。
受付を済ませたら、そのまま3階から順番に下って展示を見ていくルートがおすすめです。
受付を抜けると、沢山の動物の剥製がお出迎え。この時点でまず「か、数…!」と驚くことは間違いないです。大量の剥製を一度に見ることなんてなかなかないので、かなり迫力がありました。
剥製の右手側には、昆虫マニア必見の「ナチュラリストの幻郷」という展示ゾーンがあります。色とりどりの蝶や、大きなカブトムシから小さなコガネムシまで、凄い数の昆虫が展示されています。
昆虫好きのお子さんにはきっと堪らないと思いますが、全く虫に詳しくない大人が見ていてもなかなか楽しめました。特に蝶々は色鮮やかで綺麗なので、ゴツめの虫が苦手なお子さんも楽しんで頂けるかと思います。
数が凄いのは動物だけではありません。なんと、こんなモノまで凄い数の展示がされています。
六甲山にある再度公園(布引ハーブ園や森林植物園の近く)に生えているキノコの展示らしいのですが、本当にこんなに沢山の種類が生えてるの?と驚くような量です。
また、ひとつひとつのキノコに「可食」とか「毒」といったラベルがつけられていて、これもなかなか面白かったです。中には「美味」なんてキノコも・・・。
化石の展示
恐竜や化石が好きなお子さんも結構多いですよね。ひとはくには、多数の化石レプリカも展示してあります。
1階のシンボルとも言える巨大なアメリカマストドンから、近くで発掘された丹波竜の化石まで、種類は様々です。レプリカと言えど迫力は抜群で、なによりリアルな大きさを感じることができるのがいいですね。
他にも触って重さを体感できるレプリカや、10分の1スケールのタンバティタニスの模型、その他イメージイラストなども豊富に用意されており、恐竜や化石について詳しく学ぶことができます。
タンバティタニス、キリンみたいに首が長くってちょっと全身のバランスが悪い気もするんですが、親しみのあるフォルムがなんだか可愛かったです。
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参考までに、丹波竜の里公園の実物大模型を・・・(ね、首長すぎません?)。恐竜のことって学校では習わないので、大人も知らない事ばかりで結構楽めました。
体験型や環境系の展示
体験型の展示もひとはくには沢山用意されています。触ったり動かしたりできる体験型の展示は、割と1階に多くある印象でした。この世界最大のフルーツはびっくりするほど重いので、是非重さを体感してみてください!
「人と自然の」博物館というだけあり、人に関する展示もいくつかあります。環境問題や密猟の問題など、あまり楽しいテーマではないですが、小学生くらいのお子さんにはいい勉強になるかと思います。
特にこちらの水やゴミの問題は小学校4年生で習うテーマなので、学校で学ぶ内容の予習・復習にもぴったりです。分かりやすい展示を通して見れば、より理解も深まりますね。
「ひとはくサロン」ではお弁当もOK
4階「ひとはくサロン」
「ひとはく」は4階建ての建物ですが、1〜3階が展示、4階は「ひとはくサロン」という休憩スペースのようになっています。
ひとはくサロンはかなり綺麗で広々としており、椅子や机も多数あります。また、展示エリアは飲食が禁止されていますが、こちらのサロンは飲食OK。自販機もあるので疲れたらここで休憩するのがおすすめです。
休憩スペースの横には巨大な昆虫たちの模型があります。この模型がなかなか面白くて、昆虫たちのお腹の下に窓があり、下からも覗けるようになっています。
虫たちがこんなサイズになったら、絶対敵わないなーなんて感じるほど強そうな昆虫たちのボディ、是非お父さんお母さんも下に潜りこんで覗いてみてくださいね。
休憩スペースは横がガラス張りになっており、明るくて気持ちのいい空間です。飲み物だけではなく食べ物もOKですので、軽食など持ってきておけば館内だけでも長時間過ごせそうですね。
スタンプラリー
忘れちゃいけないスタンプラリーは、3階や4階の入り口付近で用紙が貰えますので、是非こちらも集めながら館内を回ってみてください。
景品などはありませんが、スタンプ自体が可愛いので集める楽しみがあっておすすめです。スタンプを集めるという目的があることによって、子どもたちも楽しそうに先に進んでくれるので、私は有難く活用しています。
見るだけの博物館じゃない。遊べる仕組みも多数
ひとはくサロンには、休憩だけでなく遊びながら学べる仕組みも多数あります。自然や環境、生き物に関する本もたくさん置いてありますし、タブレット型の情報端末もあり、映像なども楽しめるようになっています。
中でも人気なのは、インフォメーションカウンターの後ろにある手作りおもちゃのコーナー。自由に好きなものを取って遊べるようになっています。
案外これが子どもたちに人気で、入れ替わり立ち替わり子どもたちがおもちゃを取りに来ていました。種類が多いので、結構ここだけでも長い時間楽しめそうですね。
近くにはぬりえコーナーもあり、女の子たちに人気でした。コウノトリなど、ひとはくで展示されている動物の塗り絵も用意されています。
本物っぽく塗ろうと思うと案外色が分からなくて困るので、リアルな色合いで塗りたい場合は、展示をじっくり見てから戻ってきて塗ってみるのも面白いかと思います。
併せて楽しみたい「深田公園」
お隣の深田公園
人と自然の博物館の隣には、深田公園という割と広めの公園があります。ひとはくの1階には深田公園側へ直接出られる出口がありますので、一通り見て回ったら公園で体を動かして遊ぶのもよいかもしれません。
11:30~14:00の間であれば、その1階の出口から再入場することも可能なようです。(それ以外の時間でも、3階・4階入り口からは再入場が可能です)
ひとはくから出てずっと奥に進むと、公園の端の方にはロングスライダーとネットのジャングルジムがあります。このスライダー、一見ローラーのように見えますが実は普通のすべり台で、滑りはちょっとイマイチです。
ロングスライダーの乗り場の横には、巨大な迷路もあります。こちらの方が珍しいので、子どもは楽しいかもしれませんね。
壁の高さは110~120cmくらいなので、小学校低学年以下のお子さんであれば上から頭が飛び出ることはないと思います。壁が透けているので簡単かな?と思っていたのですが、案外中に入ると迷うみたいです。
ひとはく側には大きな芝生広場もあります。レジャーシートを敷いてお弁当を食べている方も見かけましたので、是非ひとはくとセットで1日楽しみたいですね。
休日でもそれほど混雑していることはなく、のんびりしたい方にはおすすめの公園です。
駐車場はイオンが便利!お得な駐車場情報とアクセスまとめ
深田公園からのアクセス
深田公園側から3階の正面入り口へ向かう場合は、向かって右手の階段を上ります。結構段数があるのでしんどいですが・・・。周りを確認しましたが、恐らくこの階段しか入り口まで上がる方法はなさそうです。
階段を上がって左側に回ると、3階の入り口があります。イオン三田やフラワータウンから来た場合は入口が分かりやすいと思いますが、深田公園側からだとやや分かりづらいですので、ご注意ください。
駐車場情報
人と自然の博物館には、専用の駐車場はありません。
ただし、向かいにあるイオン三田店の1階インフォメーションでひとはくの観覧券(半券)を提示すると4時間まで駐車料金が無料になりますので、お車でお越しの際はぜひイオン三田店(079-562-4711)の駐車場をご利用ください。
ひとはくの横にも駐車場はありますが、こちらは割引サービスがありませんのでご注意ください。
参加型のイベントや期間限定の展示にも注目
ひとはくでは週末や夏休みを中心に、イベントも多数開催されています。工作やお絵描きなどの「ワークショップ」、博物館周辺を研究員と一緒に探検する「ひとはく探検隊」など、参加型の楽しいイベントが沢山。
おでかけの前には、ぜひ公式HPのイベント情報もチェックしてみてください。
北神戸・三田エリアは1日のんびり楽しめる施設が多いですが、特に「人と自然の博物館」はアクセス良好・リーズナブルでおすすめです。
海側にお住まいの方も、週末は足をのばして是非訪れてみてください!近隣の有馬富士公園も無料で楽しめる大型公園ですので、お車の方は是非併せてお楽しみ下さい。
兵庫県立 人と自然の博物館の施設情報
住所 | 兵庫県三田市弥生が丘6丁目 Google マップ |
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電話番号 | 079-559-2001 |
営業時間 | 10:00~17:00(入館は16:30まで) |
定休日 | 毎週月曜日(祝日・休日の場合はその翌日) |
料金 | 大人:200円 大学生:150円 高校生以下:無料 |
最寄り駅 | 神戸電鉄「フラワータウン」駅から徒歩5分 |
駐車場 | なし(近隣のイオン三田店で4時間無料になるサービスあり) |
公式HP | https://www.hitohaku.jp/ |
本記事の内容は作成時点の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。