釣った魚をその場で食べる?体験型水族館「城崎マリンワールド」
豊岡市にある「城崎マリンワールド」は京都・鳥取など近隣の県からも多くの人が訪れる人気の水族館です。神戸からは車で2時間半程度と少し遠いですが、日帰りでも十分行ける距離ですので、連休や長期休暇の際にぜひおでかけしてみてください。
記事の目次
水深12mの大水槽から小さな生き物まで「シーズー」
水深12mの大水槽は、国内の水族館で最も深いそうです。ごつごつとした岩場を再現した水槽には、エイやサメなどの大型の魚もたくさん泳いでいます。ダイバーさんが水槽の清掃ついでに魚の解説や餌やりをしてくれる「ダイバーとの交信」も人気のアトラクションです。(通常1日1回、12:00~)
入口を入ってすぐの川を再現した水槽には、天然記念物のオオサンショウウオが住んでいます。岩の隙間に隠れていることが多いようですので、ぜひ探してみて下さい。
「シーズー」の中は柱状になっている大水槽の周りをぐるぐると下っていく作りになっているのですが、途中には小さな生き物たちも多数展示されています。くらげの幼生は直径5cmほどの穴から覗き込んで見るような作りになっていたり、セイウチサイズのパンツが展示してあったりと、わくわくするような仕掛けが多数あります。
見て触れて、海の中を体感する「ダイブ」
ロックフィールド
目の前に広がる本物の岩場を再現した「ロックフィールド」では、ヒトデやウニ、ナマコなどの生き物を触ることができます。慣れない生き物にちょっとどきどきするかもしれませんが、ぜひ家族みんなで触って、その感覚をシェアしてみてください。
フィッシュダンス
珍しい円形の水槽で、魚たちの泳ぎを身近に感じることができます。水槽の内側に入るためには体験料が必要ですが、外側からなら観覧無料です。水槽に餌を投げ入れ、もの凄いスピードで泳ぐ魚の群れを間近で観察することができます。
壁際のスクリーンにも映像が映し出され、水族館というよりは劇場のような雰囲気です。中央のステージは上下する作りとなっており、内側からだと目の前を魚たちがびゅんびゅん泳いでいく様子が見られます。
海獣たちのアスレチックフィールド「チューブ」
トドのダイビング
トド・アザラシ・ペンギンなどが住まう「チューブ」では、7分ほどの短いショーが1日に何回も行われています。さまざまな芸を披露してくれる海獣たち。飼育員さんたちの分かりやすい解説もあり、たくさんの驚きと発見が見つかります。
トドのダイブは大迫力!巨体が水に飛び込むと、大量の水しぶきが上がります。水がかかってしまうこともありますが、折角なら迫力のある2階席から見るのがおすすめです。
アシカのスイミング
アシカのスイミングでは、水槽越しにアシカが特技を披露してくれます。飼育員さんの指示棒に合わせて止まったり、足を広げて見せてくれたりと、なかなか賢いアシカさん。アシカショーとは違い、近くで泳いでいる姿が見られるのがいいですね。
アザラシのロッククライミング
アザラシの芸が見られる水族館も、そう多くはないのではないでしょうか。岩場を一生懸命這って登ったり、餌のバケツを抱えたり。普段のまったりしている姿からは想像できないほど、ちゃんと飼育員さんの指示通りに動きます。
まさに「一所懸命」という言葉がぴったりのアザラシのクライミング。アシカのようにするすると登ることはできないのですが、両手を上手に使って登るかわいらしい姿に癒されます。
ペンギンの散歩
ペンギンのお散歩では、かなり近い距離でペンギンを見ることができます。自分たちの暮らす水槽を出てぐるっと一周、階段の上り下りもなんのその、といった様子。
時期にもよりますが、水槽内の小屋で卵を温めている貴重な姿も見られます。涼しい時期は、置物のように動かないキングペンギンが混ざっていることも。ぜひ裏側にも回って探してみて下さい。
手ぶらでアジ釣りが楽しめる「フィッシング」
アジを釣る
城崎マリンワールドには、水族館の概念を覆すようなアジの釣り堀があります。水族館で魚を釣って食べられるなんて、斬新ですよね。
特に技術は必要なく、釣竿を支える力さえあれば女性でも子供でも気軽に楽しめます。餌を沈めて30秒もあればHITするような感覚なので、釣りの経験は全く無くても大丈夫です。
お昼時は混み合いますので、出来れば朝イチがおすすめ。活きの良いアジが沢山釣れます。釣り糸が切れると終了なのですが、割と皆さん沢山釣れているようでした。釣り上げたアジは、釣り糸が張った状態で針を外そうとすると糸が切れやすいので、そっと床に置いてから釣り針を外すようにするとよいです。
調理して貰う
釣り上げたアジを、隣のアジバーで天ぷらにしてもらえます。受付時に番号札が貰えますが、調理中もきちんとその番号で管理されており、自分の釣ったアジを自分で食べられるのがポイントです。
魚が捌けない筆者は最初釣り針を外すのも怖くて一苦労でしたが、揚げたての天ぷらはあまりにも美味しく、とても良い経験になりました。釣りというアトラクションを通じて、「いただきます」の意味を学べる良い機会になるのではと思います。
海をバックにショーが見られる「シーランドスタジアム」
広大な日本海を背に、かわいいイルカやアシカのショーが見られます。ショーの内容は毎年変わるようなので、何度行っても新鮮な気持ちで楽しめるのはいいですね。息の合ったイルカたちのジャンプが見どころです。
アシカショーは劇仕立てで、派手な技はないものの、コミカルなショーとなっています。セイウチがゲストでやってきたり、観客が突如ステージに引っ張りだされる場面も・・・。
一般的なアシカショーと随分雰囲気は違いますが、アシカも1つの役としてショーに参加するこのスタイルは、なかなか面白く見応えがあります。スタンドの後方でポップコーン等も販売されていますので、食べながら観劇気分でお楽しみください。
イルカについて学びを深めよう!屋内プール「ドルフィンタンク」
イルカ・アシカショーが行われるスタジアムの隣に、屋内イルカプール「ドルフィンタンク」があります。ここではイルカの生態に関する解説や訓練の様子などを聞き、間近でカマイルカを見ることができます。
飼育員さんの解説の合間に流れる映像は少し難しいので、大人向けのアトラクションと考えて頂いても良いかもしれません。最前列に座るとかなりの距離感でイルカを見られます。ただし、水しぶきにはご注意ください。
2019年春オープン!「日和山海岸ミュージアム」でいのちについて学ぶ
2019年4月にオープンした「日和山海岸ミュージアム」。一番奥まった、少し小高い場所に位置しています。主に水族館で暮らす生き物の繁殖や豊岡のコウノトリに関する取り組みの展示がされています。
模型や写真も多くあり、皆さん各所で足を止めてじっくりと見て回っているようでした。中にはスタッフさんが熱心に解説してくださる場面もあり、生き物の命を繋ぐことについてしっかりと学ぶことができます。
展示室の外には足湯があり、日本海を眺めながら浸かることができます。館内の一番奥にありますので、一通り見て回ったあと、歩き疲れた体を癒すのにぴったりかもしれません。
お食事・お土産は入場ゲートの外が便利
館内ではお弁当を持ち込んで食べることも出来ますが、ゆっくりと食事を楽しめるレストランもいくつかあります。入口ゲートの外にはなりますが、カフェ「テラス」は海を眺めながらお食事が可能です。一旦館内を出ることになりますので、再入場チケットを貰っておくのをお忘れなく。
日和山海岸は、世界ジオパークに認定された山陰海岸ジオパークの一角で、美しいリアス式海岸や浦島太郎の伝説となった後ヶ島を望むことができます。折角城崎に来たのであれば、ゆっくり海も眺めておくことをおすすめします。神戸から見られる太平洋側の景色とは、また違った海の表情が楽しめるはずです。
アクセス・料金情報(2019年5月4日時点)
入場料金(一般料金)
大人 | 小・中学生 | 3才以上 |
---|---|---|
2,600円 | 1,300円 | 650円 |
コンビニの前売り券や旅行サイトのクーポン、JAF会員などの割引は、確認した限りでは見つかりませんでした。唯一の割引と言えば、ホテル金波楼に宿泊すると入場料が半額になるサービスがあるくらいでしょうか。
城崎まで、バスもしくは電車で行かれる方は、後述の割引きっぷを購入すると総合的にお得になりますのでご利用されることをおすすめします。
また、入場料については電子マネーやクレジットカード決済は対応しておらず、現金のみとなっていますのでご注意ください。(館内で発生する体験オプション料金も同様です)
体験オプション
フィッシュダンス(15分) | 1日7回 / 15名 / 600円 |
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バックヤードツアー(30分) | 1日2回 / 15名 / 1,000円(幼児500円) |
ドルフィンタッチ(10分) | 1日3回 / 20名 / 500円 |
ドルフィントレーナーツアー(15分) | 1日2回 / 10名 / 1,000円 |
アジ釣り(針糸が切れるまで) | 650円(天ぷら加工料1匹50円) |
※アジ釣り以外当日予約制。予約は「ダイブ」内の予約センターで。
※時期によって開催回数は異なります。開催日時などの詳細はこちらをご確認ください。
電車・バスでのアクセス方法とお得きっぷの情報
城崎マリンきっぷ(バス)
城崎マリンワールドと全但特急バスがセットになった乗車券「城崎マリンきっぷ」。城崎マリンワールドがメインの場合は、こちらが最安です。
神戸発の場合、バス乗車券と入場券をばらばらに購入すると、高速バス往復6,600円+路線バス往復620円+入場券2,600円で、合計9,820円です。
「城崎マリンきっぷ」の神戸発大人料金は7,000円ですので、2,820円もお得!
【きっぷの内容】
- 特急バス往復乗車券
[神戸発] 神戸三宮~城崎温泉駅(城崎温泉駅で路線バスへのお乗り換えが必要)
[大阪発] 大阪(梅田)・新大阪・千里NT~城崎温泉駅・マリンワールド(日和山)間 - 路線バス往復乗車券
城崎温泉駅~日和山間 - 城崎マリンワールド入場券
【神戸三宮発 料金】
大人(大学生以上) | 高校生 | 中学生 | 小学生 |
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7,000円(通常:9,820円) | 6,500円(通常:9,820円) | 5,500円(通常:8,520円) | 3,500円(通常:4,920円) |
【大阪発 料金】
大人(大学生以上) | 高校生 | 中学生 | 小学生 |
---|---|---|---|
7,500円(通常:10,620円) | 7,000円(通常:10,620円) | 6,000円(通常:9,320円) | 3,750円(通常:5,320円) |
「城崎マリンきっぷ」の詳細はこちらをご確認ください。
城崎温泉・天橋立ぐるりんパス(電車)
城崎マリンワールドなどの観光施設の入場券やJR往復特急券などがセットになった「城崎温泉・天橋立ぐるりんパス」。城崎マリンワールド以外の観光施設にも立ち寄る場合は、こちらがお得です。
JR乗車券・特急券、入場券をばらばらに購入すると、三ノ宮から城崎温泉までの鉄道料金は往復9,500円+路線バス往復620円+入場券2,600円で、合計12,720円です。
「城崎温泉・天橋立ぐるりんパス」の神戸発大人料金は12,500円ですので、城崎マリンワールドのみ訪れる場合は、あまりお得感はありません。
【きっぷの内容】
- JR往復 特急列車(普通車指定席)
- 自由周遊区間のJR・京都丹後鉄道、全但バス(城崎温泉駅~城崎マリンワールド、豊岡駅~コウノトリの郷公園、豊岡駅~出石)、夢但馬周遊バス「たじまわる」、天空バス(臨時運転)
- 城崎マリンワールドを含む8施設の入場券
1.城崎マリンワールド
2.城崎温泉ロープウェイ
3.城崎文芸館
4.城崎麦わら細工伝承館
5.レンタサイクル(城崎温泉旅館案内所)
6.出石家老屋敷
7.竹田城跡
8.天橋立傘松公園(天橋立観光船、ケーブルカー・リフト)
【料金】
出発場所 | 大人 | 子供 |
---|---|---|
神戸市内 | 12,500円 | 6,250円 |
京都市内 | 12,000円 | 6,000円 |
大阪市内 | 13,000円 | 6,500円 |
「城崎温泉・天橋立ぐるりんパス」の詳細はこちらをご確認ください。
城崎マリンワールドの施設情報
住所 | 兵庫県豊岡市瀬戸1090 Google マップ |
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電話番号 | 0796-28-2300 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 年中無休 |
料金 | 大人:2,600円、小・中学生:1,300円、3才以上:650円 |
最寄り駅 | JR城崎温泉駅から全但バス日和山行きにて10分 |
駐車場 | 約1,000台 / 1日700円 |
公式HP | http://marineworld.hiyoriyama.co.jp/ |
本記事の内容は作成時点の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。